料理は、ほぼ毎日発生するもの。しかも、家族の健康や栄養面を考えて献立を考えたり、買い物や下準備、洗い物…と工程も多く、特に仕事を持っている女性にとってはもっとも負担が大きい家事といっても過言ではありません。でも、ついつい頑張りすぎて負担になっている可能性はありませんか?もちろん、時には外食や宅配に頼ることも方法の一つですが、この記事では、それ以外で日々の料理の負担を減らす方法、楽になる考え方をご紹介します。

1.食材宅配やネットスーパーを活用する

一言で料理といっても、献立を考え、食材を買いに行き、調理し、後片付けをする…と多くの工程にわかれています。その中でも結構負担になるのが食材の買い物ではないでしょうか。「買い物に行く」ことをやめ、代わりに食材宅配やネットスーパーを利用するだけで、大きく負担を減らすことができます。食材宅配ももちろん便利ですが、注文して届くまでに日数がかかるため、おすすめなのがネットスーパーです。

ネットスーパーとは、スーパーで販売している商品を自宅まで届けてくれるサービスのことです。生協などの食材宅配との一番の違いは、最短で当日に販売してくれること。その分配送料金が1回につき200円~400円と生協に比べて割高になってしまいますが(妊娠中や子育て中の場合は割引制度がある場合も)、その分を時間への投資と考えれば、かなり便利なサービスです。

移動時間など隙間時間に注文をすることができますし、店舗によっては、生鮮食品などは目利きスタッフが商品を吟味してくれるので、自分で商品を吟味する手間も省けます。配送料を考えると、ある程度まとめて購入するのがおすすめです。週末にリアル店舗でまとめ買いをし、週の半ばくらいにネットスーパーで補完するという使い方も良さそうです。

また、自動で献立を作成するアプリと組み合わせて使えば効率よくまとめ買いができますよ。

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ただし、配達エリアが限られている場合があるので、お住まいの地域がそのネットスーパーの配達エリアになっているか、まずは確認しましょう。

イトーヨーカドーネットスーパー

おうちでイオン イオンネットスーパー

2.自動調理家電を活用する

今やいろいろな種類が出ている自動調理家電を導入することも検討してみてはいかがでしょうか。

各社からいろいろな商品が出ていますが、その中でもおすすめなのが、SHARPの『ヘルシオ ホットクック』です。商品名が「放っておく」=「ホットク」から来ていることからわかるように、食材や調味料をを入れて放っておくだけで料理が完成するというお鍋です。正式な商品名は、「水なし自動調理鍋」で、自動で無水調理をしてくれます。無水調理といえば、バーミキュラやストウブなどいろいろな無水調理鍋がありますが、もちろん火加減や時間は自分で調整しなければなりません。その点ホットクックであれば、素材そのままの旨味や甘味を引き出してくれる無水調理の良さはそのままに、自動で火加減を調整してくれ、かき混ぜ機能までついているので、「ほっとく」だけで料理ができてしまいます。まさに魔法のようなお鍋ですよね。

また、もう一つおすすめする理由は、ユーザーがたくさんいるので、ネット上に使い方やレシピなどの情報がたくさんあること。勝間和代さんがヘビーユーザーであることも有名ですね。

価格は4万円台~6万円台と、やや導入コストはかかりますが、毎日使うことを考えると、十分投資対効果があるのではないでしょうか。

調理家電系は、ついつい便利そうなものがあると買ってしまいたくなりますが、増えてしまうと管理やお手入れが面倒で、結局使いこなせないということにもなりかねないので、厳選して持つのがおすすめです。その意味からも、少々高くても自動調理家電に絞って導入するのは賢明と言えそうです。

SHARP ヘルシオ ホットクック

3.調味料を活用する

「献立を考えるのが面倒」「レシピのレパートリーが少ない」「味が決まらない」というのも、よくある料理の悩みです。結局何を作るか考えるのが面倒になって、お惣菜やお弁当を買ってきてしまうことも。でも、それ一つだけで味付けが決まる万能調味料を常備しておけば、お肉などの食材さえ用意すれば、簡単に一品出来上がりますし、味を調整する手間も省けるので時短にもなります。

たとえば、キャンプ愛好家の間にもユーザーが多い、中村食肉の『マキシマムスパイス』は、これ1本あれば味が決まる、プロの味になる、と評判です。時間がなく、献立を考えるのが面倒な時でも、お肉とこの調味料が1本あれば一品できると思うと安心感がありますよね。

また、S&Bのシーズニングも、簡単に味が決まります。たとえば、もう1品ほしいなというときにも、冷蔵庫にある野菜でアンチョビポテトが作れたり、トマトのカプレーゼ風が作れたり。小さな袋に入っていてかさばらないので、いくつか常備しておくととても便利です。

https://www.sbfoods.co.jp/seasoning/

これさえあれば安心!というお気に入りの調味料を見つけてみてはいかがでしょうか。

4.お助け食材を常備

お気に入りの調味料とともに、いざというときのお助け食材を常備しておくと、平日の安心感が違います。乾物類や、缶詰類は消費期限を気にしなくていいので、多めに常備しておけますね。サバの水煮や味噌煮はそのままおかずになり、栄養価も高いです。冷凍食品も、安い時などにまとめ買いして時々活用しましょう。たとえば、パラパラに冷凍してある豚バラなどのお肉も便利。解凍せずそのまま料理に入れられますし、都度使いたい分だけ使え、焼きそばや、煮物、炒め物などのメインのおかずに使えますので、これがあると安心というお助け食材になっています。

5.洗い物を楽にする工夫

料理の工程の中でも最後に来るのが、洗い物や後片付け。この工程もできる限り省力化したいものです。予算に余裕があれば、食洗機を導入するのもおすすめですが、同時にできるだけ洗い物を少なくする工夫もしましょう。たとえば、下ごしらえのときにボウルなどを使わずにポリ袋を使う、お肉を切るときはキッチン鋏を活用してまな板を使わなくて済むようにする、小鉢などを使わずにワンプレートにする、などちょっとした工夫で洗い物の数を減らし、省力化することができます。

6.『一汁一菜でいい』という考え方

料理研究家の土井善晴さんは、2016年に『一汁一菜でよいという提案』という本を執筆しています。土井さんはこの著書の中で、「日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分。」という提案をしています。もちろんそのまま取り入れる必要はなく、土井さんの提案はあくまで、「食事作りは気負うことはなく、食事の基本のスタイルを持つことで、生活に新たな楽しみを生む」ということです。育ち盛りのお子さんがいてさすがにご飯と味噌汁だけでは…という場合は、ご飯と味噌汁、そしてメインのおかずがあれば充分、と考えれば、少し気持ちが楽になりませんか?料理研究家の方が、一汁三菜ではなく一汁一菜で充分、と言ってくれることで、救われる気持ちになる方も多いと思います。大切なことは、料理に対して気負わず、無理をせず、気持ちに余裕を持つことで、日々の生活をより豊かにすることなのです。

7.がんばらない

最後のポイントは、「がんばらない」ことです。さきほどの「一汁一菜」にも通じますが、食事は毎日、そして一生続くことなので、無理なく続けていくことがなにより大切です。「がんばる」ということはどこかで無理をしているということなので、それが続くと料理そのものが辛いものになってしまい、どこかで息切れしてしまいます。

ここで紹介した自動調理鍋を導入するなどし、楽に無理なく続けていく仕組みを作りましょう。たまには外食やお惣菜に頼ったり、冷凍食品やインスタント食品を使っても大丈夫。仕事を持ちながら家事や料理を完璧にこなすのは不可能に近いので、品数が少なくても、ちょっと手抜き料理でも、ちょっとくらい栄養が偏っていてもOK!と思えるようにしましょう。

それよりも、気持ちに余裕を持つことや、家族とのコミュニケーションがなにより大切です。たとえば味噌汁であれば、お子さんでもお手伝いができると思います。洗い物はお子さんや夫に担当してもらうなど、どんどん家族を巻き込んでいいきましょう。日々の料理を少しでも楽に、楽しいものにしていくことで、日々の暮らしによりゆとりと豊かさが生まれていくはずです。