家事代行、家政婦として働くうえで、特に資格は必要ありませんが、何かしら資格をとっておいてもちろん損はありません。家事代行、家政婦は家事全般を請け負うお仕事ですから、掃除や整理整頓、料理などについての知識を深めることは、仕事をする上でプラスになりますし、実生活でももちろん役立つでしょう。また、マッチング型の家事代行会社で働く場合、資格があることで選んでもらう確率も高くなります。

この記事では、家事代行、家政婦として働くのに役立つ資格8選をお届けいたします。

掃除関連の資格

家事代行といえば掃除に関するお仕事が一番多いというイメージがありますが、実は掃除はなかなか奥が深いものです。まずは掃除関連の資格をご紹介します。

クリンネスト 2級・1級

「クリンネスト」は、家事代行のミニメイドサービスが設立したハウスキーピング協会が運営する資格です。聞きなれない言葉ですが、「清潔さ」を意味する「cleanness」と専門家を意味する「specialist」を組み合わせた造語だそうです。同社のホームページでは、クリンネストについて、『生活空間を清潔に保つメソッド(方法)とスキルを身に着け、実践するお掃除のプロフェッショナル』と定義しています。

クリンネストには2級と1級があり、2級は、自分自身で家庭内でのお掃除の考え方や能力を高めるための資格です。1日の講習で習得することができます。

1級は、お掃除の能力をさらに高め・より具体的な技術を学ぶための資格。1級を取得すると、「お掃除のプロフェッショナル」と名乗り、お掃除のプロとしての活動をすることができます。逆に2級を取得しただけでは、プロを名乗ることはできません。

特に2級は一日の講座で習得できるので、お掃除のプロを目指している方からお掃除が苦手な方まで、あらゆる方におすすめです。

特定非営利活動法人 ハウスキーピング協会公式ホームページ

日本掃除検定 5級~1級

日本掃除検定は、一般社団法人 日本掃除能力検定協会が実施する検定で、5級から1級までの5段階に分かれています。掃除検定の特徴は、座学での学びだけではなく、実技試験を通じて掃除技術を習得する点です。受験資格は年齢問わないため、6歳から100歳までの幅広い年齢層の方が受験されるそうです。

5級は、戸建て、マンションなどの私的空間が対象範囲ですが、4級以上はオフィス、商業施設などのオフィシャルな空間管理が対象です。2級以上となると、掃除関連事業・ハウスクリーニングで独立・起業されるオーナー・マネジャーを対象としており、かなり専門的な知識を身に着けることができます。

家事代行スタッフとして働くには、5級の取得でも十分でしょう。

一般社団法人 日本掃除能力検定協会公式ホームページ

清掃マイスター 2級・1級

清掃マイスターは、一般社団法人 日本清掃収納協会が実施する認定講座、資格です。2級と1級があり、2級は、汚れの種類、清掃道具、洗剤の使い方など、基本的なことから学ぶことができます。3時間の講義を受けて、認定してもらえます。

1級はさらに専門的な内容で、細かい掃除のやり方を学んだり、プロが使用している道具を映像や実際に手に取って使うことができるなど、実践も交えた5時間の講座内容となっています。

同協会は他にも、清掃収納マイスター、片付け収納マイスターなど様々な認定講座を実施していますので、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

一般社団法人 日本清掃収納協会公式ホームページ

料理関連の資格

家事代行では料理を代行する場合もあります。ただし、調理師や管理栄養士など、そこまで専門的な資格は必ずしも必要ありません。今からでも取得できる、家庭料理に役立つ資格をご紹介します。

食生活アドバイザー

食生活アドバイザーは、一般社団法人FLAネットワーク協会が実施する資格です。同協会のホームページには、食生活アドバイザーについて、『広い視野に立って食生活をトータルにとらえ、

健康な生活を送るための提案ができる”食生活全般のスペシャリスト”』と定義しています。

学ぶ範囲は、「栄養と健康」「食文化と食習慣」「食品学」「衛生管理」「食マーケット」など、多岐に渡ります。

『食』は生きる上での基本であり、一生涯関わっていくものなので、勉強して間違いなく損はない分野です。家事代行スタッフとして働く上ではもちろん、日々の生活の中で自分自身や家族の健康管理をしたり、賢い消費者になる上でもプラスになることでしょう。

一般社団法人 FLAネットワーク協会 食生活アドバイザーⓇ公式ホームページ

家庭料理技能検定

家庭料理技能検定は、学校法人香川栄養学園による民間資格で、健康的な食生活を支える家庭料理の知識・技能を学ぶことを目的としています。文部科学省なども後援している信頼度の高い資格です。5級から1級までのレベルに分かれており、小学生からあらゆる年代の方が受講することができます。

4・5級は家で受講することができます。また、1~3級は、知識に加え、実技試験があることも特徴。総合的に家庭料理について学ぶことができます。

食生活アドバイザー同様、食べることはそのまま生きることに通じますので、一度家庭料理を体系的に学んでみることもおすすめです。

家庭料理技能検定公式ホームページ

その他の資格

家事代行の仕事は、会社や契約形態にもよりますが、掃除や料理だけではなく、時にはシッターや整理収納などを行うこともあります。そんな場合に役立つ資格もご紹介します。

整理収納アドバイザー

整理収納アドバイザーは、メディア等で活躍している方も多く、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。クリンネストの資格を実施しているハウスクリーニング協会が実施している人気資格です。

2級と1級があり、2級は基本的な “整理の考え方”、具体的な “整理の方法”、実践的な “収納のコツ” を、事例を交えて詳しく学ぶことができます。1日の受講で取得できるので、取得した方は14万人を超えるのだとか。実は筆者も取得していますが、少人数でしっかり学べ、最後にはワークと簡単なテストのようなものがあり、無事取得することができました。1日で取得できるので仕事をしながらでも無理なく取得できたのがよかったです。

2級を取得すると、準1級の受講資格が得られ、その後、1次、2次試験に合格すると整理収納アドバイザー1級の資格を得られます。1級に合格すれば、プロの整理収納アドバイザーと名乗って活躍することができます。家事代行の現場でも役立つこと間違いありません。

特定非営利活動法人 ハウスクリーニング協会公式ホームページ

家政士

家政士検定は、公益社団法人 日本看護家政紹介事業協会が実施する検定です。合格者に授与する「家政士」という資格は、厚生労働大臣認定の公的資格で、家政サービスのニーズが増大してきたことにより、そのニーズに的確に応えるための人材の育成、サービスの向上を目的としています。まさに、家事代行スタッフや、家政婦(夫)になる人のための資格なので、取得していると信頼を得やすいでしょう。

検定の内容は、学科に加えて、衣・食・住の実技試験があります。実技の配点が高いため、他の資格に比べるとやや難易度が高いと言えるかもしれません。家事代行サービスに一番直結する資格ですので、挑戦する価値は高いでしょう。

公益社団法人 日本看護家政紹介事業協会

チャイルドマインダー

かつて某人気アイドルメンバーが取得したことで、チャイルドマインダーという資格を知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。チャイルドマインダーは、英国で生まれた家庭保育に関するスペシャリスト資格です。英国では「国家職業資格」の認定を受けており、家庭外保育を必要としているおよそ70%の家庭がチャイルドマインダーを利用しているのだそう。待機児童問題が深刻な日本においても、保育士資格を持たなくても自宅などで子どもを預かることができる職業として注目を浴びています。家事代行の現場においても、子どもを預かる必要がある場合は有利な資格となるでしょう。

保育士のように受験資格があるわけではなく、学歴に関わらず受験することができます。チャイルドマインダーになるには、通学講座または通信講座を受け、検定試験に合格したのち、実技講習やスクーリングを受ける必要があります。資格取得後は、家事代行の現場で活かせるほか、個人で開業し、在宅保育を行うこともできます。

まとめ

家事代行サービスの仕事を行う上で役立つ資格9選をご紹介いたしました。ここでご紹介したものは、必ずしも家事代行の仕事を行う上で必要というわけではありませんが、勉強したことや身に着けたことは実生活でも役に立つものばかりなので決して無駄にはなりません。また、こちらで紹介した以外にも様々な資格や講座がありますので、興味を持てるものを探してみてはいかがでしょうか。