仕事や育児でくたくたになっているとき、体調がおもわしくないのに家族にご飯を作らなければならないとき、たまった洗い物や洗濯物を前にしたとき…誰しもが家事をやりたくない、放棄したいと思う瞬間があるのではないでしょうか。大丈夫、そう頻繁に思っているのは、あなただけではありません。20代~50代の主婦50名から頂いたアンケート結果を踏まえながら、対策や切り抜け方について、一緒に考えていきましょう。
目次
1. 「家事をやりたくない」と思うのはどんなとき?
20代~50代の主婦の方にアンケートをとったところ、「家事をやりたくない」と思うことが「結構ある」と答えた方は、全体の54%、「時々ある」と答えた方は、44%。あわせて、98%という結果に。多くの方が、「やりたくない」と思いながらも日々頑張ってこなしていることが伺えます。
それでは、どんなときに「やりたくない」と思うのかを聞いてみたところ、一番多かったのは、「仕事や育児で疲れているとき」「体調が悪いとき」でした。
体調が悪い時、仕事に集中したい時、仕事の事で頭がいっぱいで献立が思い浮かばない時(30代・フリーランス)
寝不足の時や生理中など体調のよくない時。(40代・専業主婦)
子供の機嫌が悪く、わがままばかり言われて疲れきっているとき。また、生理中もあまり動きたくないので家事をやりたくないなと思う。(30代・専業主婦)
疲れているときや体調が悪いときに、夫や家族の態度にさらにやる気をなくすという方も。
体調が悪い時。家族が自分で出したものなど、自分で片付けてくれればいいのに、放ったらかしにされた時。(40代・専業主婦)
仕事が立て込んでいる時や休日に夫が家でゴロゴロしている姿を見ると家事をやりたくないと思います。(40代・自営)
次に多かったのが、「家事がたまっているとき」でした。
洗い物の食器がたまっているのを見たとき。(20代・専業主婦)
週末は家族の用事を優先するので外出する事が多く、疲れている上に溜まった家事をまとめてやらなければいけない月曜日(30代・専業主婦)
雨が続いて洗濯物が山積みになったときや、お客様がきて食器の後片付けが増えた時。(30代・専業主婦)
そして、こんな声も。
昨日きれいにしたはずのキッチンやトイレなどの水回りが汚れているのを見ると、昨日の掃除は無駄だったのかと思いやる気をなくします。(30代・会社員)
せっかくきれいにしてもすぐに汚されてしまったとき(40代・会社員)
決して無駄なことではないのですが、家事には終わりがなく、永遠にやり続けなければならないからこそ、やる気をなくしてしまうこともあるようです。
2. やる気の起きない家事、1位は…
では、どの家事がやる気が起きないと感じているか聞いてみました。
1位は、「食器洗い」という結果に。一言で「食器洗い」といっても、残りものにラップをして冷蔵庫に入れる、生ごみを処理する、鍋を洗う、テーブルを拭く、シンクを洗う、食器をしまう、などの「見えない家事」も多く含まれているからこそ、面倒だと思っている声が多数だったのかもしれません。また、掃除などと違い、毎日発生してサボれないものだからかもしれませんね。
3. 「家事をやりたくないとき」はどうしている?
では、そんなとき、皆さんどうされているのでしょうか?多かったのは、「やりたくないときはやらない」「夫や家族にお願いする」という方。上手に手抜きをし、家族をまきこんでいる方が多かったです。
やりたくないときは最低限しかやらない。(40代・パート)
やりたくない時はひたすら寝る。夫に任せる。外食する。掃除に関しては1日くらいはしなくても大丈夫なので、次の日まで我慢する。(30代・専業主婦)
やりたくないときは放っておきます。たまに散らかった部屋をみかねた主人がおもむろに掃除し始めます。(20代・専業主婦)
今すぐやらないといけないこと以外は、明日にする。子どもにできることは手伝ってもらう。(40代・専業主婦)
次に多かったのは、少し休憩や気分転換してから始めるという方。自分なりのリセット方法があるといいかもしれませんね。
食器洗いは普段は食後すぐ行いますが、やる気の出ないときは少し休憩してから行うようにします。献立を考えるのが大変な時は事前に簡単に出来る料理のレシピカードを作っておいてそこから選びます。お風呂掃除は、換気と湿気とりだけ行い細かい掃除はお休みします。(30代・フリーランス)
とりあえず放置後、気分転換してから行います。(40代・専業主婦)
気持ちをリセットするためにとりあえず15分だけ寝ます。あー、面倒臭いと口に出してつぶやきながら意味もなく気が済むまで動き回ります。(40代・自営業)
そして、やりたくなくてもやる、というストイックな方も。
やりたくないと思っていてもやり出すとやれたりするので全部やろうとせず1つだけと決めてはじめてみる。(30代・フリーランス)
仕方ないのでやります(そういう時はすごく手際が悪くなりますが)(30代・専業主婦)
無理やりやる(30代・会社員)
やりたくなくても、当日中に自分でやるようにしています。(20代・専業主婦)
4. みんなの、家事のやる気を出す工夫は?
最後に、家事のやる気を出す自分なりの工夫や方法を聞いてみました。音楽や動画でやる気を出すという方から、やらないでいたときの大変な未来を想像して自分を追い詰めるという方も。ご自分に合った方法があれば、ぜひ取り入れてみてください。
4-1. 好きな音楽や動画で気分を上げる
好きな音楽をかけて気分を上げてやる。誰も家にいない日、一日かけてきれいにしておいて、それ以降は綺麗な状態のキープに努めれば汚すぎて嫌になることが少ない。新しい掃除道具を買って試す。(30代・会社員)
好きなK-POP音楽を流して、1曲終わるまでに洗濯物を片付けるなどゲーム感覚で取り組めるような簡単な目標を立て、家事のやる気を出しています。どうしても料理を作りたくない時には、ネットで5分以内でできるレシピを探し、手をかけたように見える時短料理を作ります。(40代・専業主婦)
少しでもテンションを上げる為、自分の好きな音楽を聞きながら家事をしています。また料理の際はタブレットを利用して、見逃したドラマや放送中のTVなどを見ながら、気分転換しつつこなしています。(30代・フリーランス)
音楽を聴きながらやる気を作り、料理や掃除をします。それから掃除はだらだらしないで30分だけとか時間を決めて集中してやります。(50代・専業主婦)
好きな音楽を聴きながらやる。アップテンポな曲だと、リズミカルに作業が進む。(30代・専業主婦)
4-2. 自分へのご褒美を用意する
家事を頑張った時は、ちょっと高価なお菓子を買ってストレス発散する。(40代・パート)
その家事が終わったら楽しいことをやると決めて、取り掛かります。(40代・専業主婦)
後に楽しみを残しておく。おやつのスイーツとか。(40代・専業主婦)
私はお菓子が好きなので、「これが終わったらお菓子が待っている!」と自分を奮い立たせています。また、一人ではなく主人と一緒にすることでしんどさを軽くしています。(30代・専業主婦)
一区切りついたらコーヒーを飲んだりお菓子を食べたりして気分転換をする。そうすると家事をやる気が少し復活する。(30代・専業主婦)
美味しいものを買っておいて、家事が終わったら食べよう!と思って頑張る。(30代・専業主婦)
美容室や旅行など気分が上がる事や楽しみを定期的に作り、それがあるから頑張ろうと考えるようにしている。(30代・専業主婦)
4-3. 自分を鼓舞する
youtubeなどで主婦の方のvlogやルーティン動画を見て刺激を受ける。綺麗な部屋に住んでいる人の動画を見たりするのもやる気になります。(30代・フリーランス)
ユーチューブで片付けて綺麗になる動画をみたり、やる気が湧く音楽というあやしげなスピリチュアルの動画があり、騙されたふりをします。(40代・専業主婦)
夫は頑張って外で稼いで来てくれていることを思い出し奮い立たせます。(30代・専業主婦)
自分に喝を入れます。動作を始めるとき「よし!やるか!!」と声に出して作業をします。(20代・専業主婦)
4-4. やった後、やらなかった後の未来を想像する
家事を後回しにした場合の結果(大変な)を想像して、いま家事をすれば減らせるであろう労力を考えます。(30代・フリーランス)
取り組んだ後のメリット(料理→ 出来立ての美味しい料理がたべられ、節約となる。洗濯物をしまう→ 干しているスペースがすっきりきれいになる。)などをイメージしてやる気を出すようにしています。(30代・会社員)
節約しようと家計簿をつけていて、ご飯を作りたくない気持ちになったら食費の部分を見てみる。(20代・会社員)
4-5. 自分を追い込み、やる気がでるまで待つ
やらないといけなくなるまで放置する。友達を家に呼ぶ予定を入れる(20代・会社員)
やらなくても良い、思い切ってやらないと決めると、意外とやる気になる瞬間がある。人が来るとか、理由をつけてはなんとかしようという気持ちを呼び起こす(30代・会社員)
自分としては家事をやりたくない時には無理してしません。
やる気がでるまでひたすら手を抜きます。
そしてやらなければならない時まで自分を追い込みます。
まるで夏休みの宿題をためておいた小学生みたいな感じですね。
でも、部屋が汚れていたら掃除しなきゃと自然にやる気になりませんか?
そして綺麗になったら気持ちも良いですし、達成感みたいなものも味わえます。(30代・会社員)
やる気が出るまでやらない→どうしてもやらなくてはならないくらい汚くなってしまったら一気に片付けると、達成感も得られる時がある(30代・会社員)
5. まとめ
いかがでしたか?家事には終わりがないからこそ、得意、不得意にかかわらず、「やりたくない」と思う瞬間はだれにでも訪れるもの。そんなときは、自分なりにやる気を出す方法をもっているといいかもしれません。そして、様々な事情の方もいると思いますが、自分ひとりで抱えないことが最も大事です。決して無理はせず、夫や家族をしっかり巻き込み、そして上手にサービスなどにも頼りながら、日々の家事を乗り切っていってくださいね。