共働きで、とりわけ小さいお子さんがいるワ―ママの皆さん、毎日の仕事、家事、育児、本当にお疲れ様です。毎日帰宅して息つく暇もなく、食事の支度、お風呂、寝かしつけ・・。一体何のために働いているの?と思うこともしばしばかもしれません。本記事が、そんなママさんたちに少しでも楽になるきっかけを与えられたら幸いです。

1.「共働きに疲れた・・・」みんなの声

共働きで家事や育児に疲れはてているのは、あなただけではありません。もともと男女の役割分担がはっきりしていた日本においては、女性が家事をすることがまだまだ主流。また、男性のほうが比較的労働時間が長いことも、妻の負担が大きくなっている要因になっているともいえます。

実際に日本では、女性の労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口)が,結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し,育児が落ち着いた時期に再び上昇するという,いわゆるM字カーブを描くことが知られており,多くの女性が結婚、出産前後を期に退職したり、就業形態を変更せざるを得ない状況であることがわかります。(下図参照)

画像出典:内閣府男女共同参画局

当メディアで行ったアンケートによると、現在仕事をしている共働きの女性で、仕事と家事・育児の両立に疲れて仕事を辞めたいと思ったことがあるという女性は、全体の54パーセント。半数以上が退職を考えたことがあるということでした。では、どんなときに、「仕事を辞めたい」と思うのでしょうか?アンケートから抜粋してみました。

パートを終えて疲れて帰っても、家の仕事は山ほどあるし、旦那は全く家のことを手伝わないのでイライラしてしまう。

家の掃除をして子供をやっと保育円に預けて仕事に行ったのに、子供の体調不良で職場に謝ってすぐ迎えに行ってたりしないといけなかったとき

どうしても睡眠時間を削ることが多く、イライラも増えた気がします。できることなら辞めたいですが、すこしでも生活費の足しにと思い頑張ってます。

帰りが遅くなることがよくあります。そんなときの夕飯はどうしてもお惣菜、お弁当に頼ってしまいます。そこで支出が増えてしまうと、本末転倒というか、なにやってるんだろ…と思いますし、子どもたちから「買ってきてばっかり」と言われます。こんなことが続くと仕事辞めたくなります。

残業で遅くなってヘトヘトになった状態でそこから家事や育児が待っていると想像したときに、辞めたい願望が出てきます。

子どもがまだ小さく、寝かしつけにも時間がかかったり、寝つきが悪く夜泣きもあったりした時に、次の日寝不足で仕事をするのがしんどい。体力的にも限界を感じることがたまにある。

フルタイムで仕事をしているので、朝は朝早く起きて旦那と子供のお弁当作りをし、帰宅してからは夜ご飯の支度や家事に疲れて一人で泣いてしまった経験があります。自分が大変な時に、旦那がソファーに座りスマホを見ている姿を見て仕事を辞めたいと思いました。

子どものお世話や家事をバタバタで終え就寝したあとに夫が服を脱ぎ散らかしたり食べた食器をそのままにしたり、朝おきて気ついたとき

毎日仕事から帰ってきて、子供達と一緒に風呂に入り、夕食の準備をして家族でいただきます、ごちそうさまをしたかと思えば後片付け、次の日の保育園の準備、子供達の寝る準備、寝かしつけ、、の一連の行動をして自分が布団に入って翌日のアラームをセットしたときに、「また明日5時には起きるのか。」と思うと辞めたくなります。息つく暇がありません。

仕事で帰ってきてご飯作って皆で食べてる時に旦那が早く終わったのに自分だけテレビの部屋に行って子供にご飯あげるのをしてくれない時に仕事を辞めたいじゃなくて私もフルで働いて帰ってきたら何もしなくていい環境におりたいと思います。

筆者にも経験がありますが、こちらが仕事から帰ってきて休む間もなく働いているのに、配偶者が家事や育児に積極的ではなくのんびりされていると、「なんで私ばっかり」という気持ちになり、精神的にもつらくなってしまいますよね。仕事と家事・育児が両立できていると感じているご家庭は、やはり旦那さんや周囲の方のサポートがしっかりしている傾向が見られました。

2. 仕事を辞めることは解決策になる?共働きのメリットとは

ライフプランニング
もちろん、体調を崩してしまったのであれば、いったん仕事を休むことも必要です。でもそうでないのであれば、夫婦や家族、そして第三者を巻き込んでなんとか乗り切ることをおすすめします。

というのも、共働きのメリットはたくさんあるから。

まずは経済的なメリットからみていきましょう。
共働き家庭と専業主婦家庭では、生涯賃金で約2億5千万円、年金額も増えるので合わせて約3億円もの差がでるという試算もあるそうです。
税制面でも有利となります。所得税は累進課税のため、男性1人の収入を上げるよりも、妻が働いて所得を分散したほうが、世帯の手取りを上げることができるのです。
さらに、妻が働いていれば、万一どちらかが働けなくなったとしても経済的に困窮する可能性は少なくなります。

そして経済面以外でも、働くことによって社会とつながりを持てる、経済的にも精神的にも自立できる、自己実現ができるというメリットもあります。

今は仮にお金が保育園代にほとんど消えてしまって、手元にほとんど残らないという状況だとしても、働き続けることで得られるものは大きいのです。

とはいえ、状況は各家庭それぞれ。もし行き詰まっているとしたら、今一度何のために働いているのかを見つめなおすことも大切です。今は多様な働き方ができる時代なので、自分に合った働き方を模索してみることも一つです。

3. どうしている?みんなの乗り越え方

ではみなさんは、今の大変な時期をどうやって乗り越えているのでしょうか?同じくアンケートをとってみました。

3-1. 無理しないで手を抜けるところは抜く

一番多かったのが、この意見。とにかく完璧を求めない、無理をしないことが一番のコツであることは間違いありません。「完璧にできなくても気にしない」ということも、一つの能力かもしれません。

フリーランスなので仕事をする時間を昼にすることと、無理せずにサボれることはさぼります。主に料理はさぼります!

あまり無理はしないようにしています。(掃除は週末のみ、洗濯は乾燥機を使うなど)

旦那とできるだけコミュニケーションをとるようにしている。自分一人で動きすぎず、任せられることはお願いしている。お惣菜を買う日もあれば、外食をして手抜きする日もある。

家事が完璧に出来なくても気にしないことです。疲れた時は出前にしたりして手抜きをしています。
また、食洗機、ドラム式洗濯機、ロボット掃除機を使い家事の負担を減らしています。

惣菜や冷凍食品も使うしたまにはファストフードでもいいと思っている
土日に平日の溜まったものを片づけたり先回りしてやろうとするとほんとに休まるときがないので時短できそうなことは多少お金がかかっても気にしない。

3-2. 夫や家族との家事分担

今回、家事・育児全体を100%として妻がどのくらいやっているかを尋ねたところ、平均して74%という結果でした。なかには100%、という方も数名。これだけ男女平等が進んでも、いまだに家事・育児は主に女性の仕事になっているのが現状ですが、夫婦や家族で協力して家事をすることは、特に共働きの家庭においては不可欠なことです。

主人に相談して、家事の分担をするようにしています。主人には掃除、洗濯、下の子の面倒をお願いしています。私は料理、上の子の面倒、子供の保育園の送り迎えをメインとしています。

主人が積極的に家事ができるよう、少しでも手伝ってくれたら「すごい!気がきくね!」とベタ褒めしています。得意気になって、以前よりは積極的に動いてくれるようになりました。

旦那に単刀直入にもう少し家事や育児を手伝って欲しいと真剣に話しました。

旦那の家事を割り振り、どんなことがあっても手伝わない様にしています。

夫と話し合って、分担出来る事はその一部だけでなく、最初からすべてを夫に任せて、主務者にしてしまうのがいい方法だと思います。何でもが妻主体で動いていると、夫は「手伝う」という意識しか持たないため、明確に担当を分けて、お互いできない時はお願いする形にすると、家事をいい具合に分担できるのではと思います。

最近はだいぶ子どもが大きくなってきたので(中1、小4、年長の三姉妹)、多少ですが洗い物等、分担しています。

3-3. 時短家電の導入

今は、時短、家事楽になる家電が次々とでています。一時的に費用はかかりますが、投資と考え、活用していくことを検討してみてはいかがでしょうか。

お掃除ロボットルンバと、乾燥までできるドラム式洗濯機は買ってよかったと思う。平日の掃除機はルンバに任せて、休日は自分でしっかりと掃除機掛けをしている。
洗濯も干す手間がなくなっただけでだいぶ楽になった。

3-4. 休日のフル活用

休日を有効活用して、まとめ買いをしたり、作り置きをしている方も結構いらっしゃいました。いかに忙しい平日を乗り切るためにみなさん努力しているかが伺えましたが、結局妻が全部やっているのだとしたら、実質的に妻の負担は変わらないので、頑張りすぎないよう、注意が必要です。

休日の有効活用。
買い出しや掃除は休日に行い、平日は仕事に専念する為に夕食のおかずを極力作り置きしています。

買い物は休みの日に仕事のある日分買うようにはしてます。

休みの日に晩ごはんのおかずを作り置きしたり、野菜切って冷凍したりしている。

献立を5日分ざっと考え、中2日ほどは麺類など手抜きの日を作るように考える。

3-5. サービスの活用

主に、ネットスーパーや食材宅配サービスを積極的に活用している方も多くみられました。今後、家事代行を利用してみたいという方も。

子供がまだ小さいので買い物するのが大変で、最近ネットスーパーを始めました。重い荷物を持たなくていいので凄く便利です。

家事代行サービスを利用して、お金で楽になろうかなと考えています。

お互いが忙しい時にはヨシケイの宅配を利用したりして、料理は無理をしないようにしています。

スーパーの宅配を2箇所登録しており、いいタイミングで配達してもらうようにしております。

3-6. その他

使ってて楽しいような家電を買うようにしています。
ご飯支度ならとっての取れるティファール、掃除ならダイソンなど。笑
「CMでみたやつ!!やっぱ吸引力ちがうわー」など言い合いながら楽しく家事をしています。

ストレスが溜まった際に好きなカラオケに伺うようにしています。

時短勤務ができる職場へ転職しようと思っている。

家の事、子どもの事を第一優先として勤務する事を入社の時に承諾を得ています。給料もその分安いですが、朝はゆっくり出来るし、残業も全くありません。勤務の調整をすれば仕事を平日休む事も可能なので、最初に会社の理解を得ているのは重要だと思います。

4. まとめ

いかがでしたか?「疲れた・・」という気持ちは誰しも日々思うことですが、だからといって仕事を辞めてしまうことは、あまり得策ではありません。共働きを続けるポイントは、とにかく1人だけで頑張らない、手を抜く、家電やサービスを上手に活用する、ということ。前述したとおり、一時お金がかかるようにみえても、長い目で見ると働き続けることはプラスになります。子供が小さくて大変なのはほんの一時です。ぜひ、1人で頑張らず、上手に旦那さんや家族を頼って、そしてサービスや家電をフル活用してみてください。