共働き世帯においても、そうではないご家庭においても、家事の分担というのは悩ましいテーマなのではないかと思います。「収入が低いほうが家事をやるべきなのか」という問題もたびたび議論されていますが、あなたのご家庭ではどのようにされているでしょうか?
本記事では、共働き世帯の男女100人に家事分担についてのアンケートをもとに考えていきたいと思います。大切なのは、他の家庭と比べるのではなく、ご自分やパートナーの方が納得していることですが、少しでも夫婦で分担について考えたり、話ができるきっかけになれば幸いです。

1.家事の分担、決めていますか?

トモカジスタイルでは、20代~50代の共働き世帯の男女100人にアンケートをとりました。
まず、家事の分担を決めているかという質問をしたところ、「決めている」と答えた方は35人、「決めていない」と答えた方は65人。決めていない方が全体の3分の2という結果になりました。

家事の分担を決めていますか

家事分担を決めている方にどのように分担を決めているか伺ったところ、「料理の準備後片付けは妻、掃除全般は夫」など、タスクごとに決めている方が多い傾向でした。中には「ゴミ出しのみ夫」という、分担とは言えないような分担方法もありましたが…。
一方で、決めていないご家庭は、「基本的には妻がやり、できないときに夫に頼む」「妻が夫にその都度指示を出す」という方法が多い傾向に。「気づいた方がやる」のは理想的ですが、やや少数派でした。ちなみに、「気づいた方がやる」ご家庭は、夫の家事負担率が高く、満足度も高い傾向にありました。

2.共働き世帯の家事の負担比率は?

続いて、家事の負担比率を聞いてみました。
一番多かったのは、「夫1:妻9」で、全体の約3割近くという結果に。

共働き世帯の家事の負担比率

今回のアンケートの回答者が、男性27名、女性73名と女性が圧倒的に多いことも関係しているかもしれませんが、それを踏まえてもかなり衝撃的な結果ではないでしょうか。

それぞれ、満足度を聞いてみました。負担比率別では、以下のような結果に。

共働き世帯の家事の負担比率別・満足度

最も「満足している」割合が高かったのは、「夫3・妻7」の方。次に「夫4・妻6」という結果でした。妻が10割というご家庭でも、「満足している」という方がいるように、負担比率というよりはお互いがいかに納得しているかが大切ではあるものの、だいたい夫が3割以上家事をしているご家庭は、全体的に満足度が高い傾向がみられました。

【関連記事】共働き妻の多くは家事分担で不満!夫への要望をまとめました

3.結局、分担を決めたほうがいいの?

では、夫に3割以上家事をやってもらうには、きっちり分担を決めたほうがいいのでしょうか?家事負担比率と家事分担の関係を出してみました。

共働き世帯の家事負担率と家事分担の関係

最も満足度が高かった「夫3・妻7」の方は、家事の分担を決めている人がやや多い傾向にありましたが、そこまで大きな差は見られないようです。
きっちり決める方法、ざっくりだけ決めておいてできるほうがやる方法など、お互いに納得できて、やりやすい方法を探っていくことが大切なのかもしれません。

参考までに、皆さんの家事分担の方法を教えていただきました。

3-1.家事負担比率に満足していると答えた方で、家事分担を決めている方

・30代女性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫4・妻6
料理の準備後片付け→私 (妻)掃除全般→旦那
残業などでできない場合はかわりますが、どこかで穴埋めする

・40代男性、自営業・経営者、家事負担比率⇒夫7・妻3
料理は原則夫で夕方8時以降に帰宅する日は事前に連絡して妻が担当します。食器洗いと翌日の弁当づくりは夫です。洗濯とお風呂は妻が担当します。床掃除は夫です。子供はまだいないです。

・30代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫2・妻8
土日は全ての料理とこどもの歯磨き、お風呂を旦那が担当してる。それ以外はわたしがやる。

・40代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫3・妻7
料理は妻、トイレ掃除は妻、風呂掃除は夫、ごみ捨ては夫、子供の送迎は妻

・30代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫1・妻9
パートで働く時間が短いので、ほぼ全ての家事を私がしていますが、ゴミ捨てだけは夫がすると決めています。

・20代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫1・妻9
夫が子供をお風呂を入れることと、夜ご飯の食器の片づけです。

・40代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫5・妻5
子どもの送り迎え、食材などの買い物、昼食と夕食の調理、食器洗い、キッチン周りの掃除やゴミの処理は妻。子どもの朝食の準備、洗濯、掃除機かけ、トイレ掃除、ゴミ出しは夫。

・50代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫4・妻6
食器洗いは交互にする、洗濯物は夫がたたんで、干すのは妻です。

・30代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫5・妻5
料理は妻、掃除と洗濯は夫、子供の宿題をみたり、遊んだりするのは二人で手の空いているどちらかでというかたちで分担してます。

・50代男性、フリーランス、家事負担比率⇒夫8・妻2
妻が朝食を作り食後、化粧など準備をしている間に、夫が食器洗い・洗濯・部屋の掃除を行うことが日課となっている。昼食は夫が作り片付けも行い、夕食は2人で作り片付けも行い2人がそれぞれの時間を持てるように工夫している。加えて2人の会話の時間もできるようにしている。

・40代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫4・妻6
週末の主人がお休みの時の料理は主人。
子供の運動系習い事は主人、お勉強、学校関係は妻。
平日全般は妻です。

・40代女性、自営業・経営者、家事負担比率⇒夫4・妻6
毎日の朝ご飯つくり、食器洗い、子供の送り迎えは私が毎日やります。洗濯、掃除も私がやります。毎日の夕飯作り、風呂掃除、ゴミ捨ては旦那がやります。

・20代女性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫3・妻7
主人は2交代勤務なので、できる範囲で分担しています。
ゴミ出しや、お風呂の掃除、食器洗いは主人にお願いしています。娘のお風呂も入れてもらっています。

3-2.家事負担比率に満足していると答えた方で、家事分担を決めていない方

・30代女性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫4・妻6
時間がある方が気付いたときに気付いたことをやる

・20代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫3・妻7
基本的には妻である私がやります。主人がフルタイム勤務で時々残業もあるので、パート勤務で時間がある私が主に行い、休日や早あがりで余裕のあるときに主人が行ってくれます。

・40代女性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫5・妻5
その時々で、気づいたほう、出来るほうがやるという感じ。

・50代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫5・妻5
力仕事や重労働になる掃除や洗濯は率先して実施するようにしている。食事はセンスが無いので妻に任せきりだが、食器洗いなどは手伝うようにしている。

・30代男性、フリーランス、家事負担比率⇒夫4・妻6
手が空いているほうが積極的に家事を行うようにしています。

・20代女性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫4・妻6
仕事から終わって早く帰った方がご飯を作る、ご飯を作った人と違う人が後片付けをする。お風呂掃除はご飯を作っている人と違う人がご飯を作っている間にする。部屋の掃除などは土日に2人でまとめてする。

・40代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫4・妻6
基本的に、早く帰宅したものが、夕食の準備をして、休みには、二人で分担して掃除をします。手の空いているものが仕事をする様にしています。

・30代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫4・妻6
得意分野はあるので、夫が料理、妻が洗濯、という風にある程度分担はできているのですが、仕事や子育ての関係でなかなかテンプレート通りにいかないので、お互いの疲れ具合をみて、流動的にお互いを補完し合う感じで家事を回しています。

・20代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫3・妻7
お互いが出来る時に出来ることをやるスタンスで、洗濯物出来なかったからよろしく!とか、茶碗は洗うね!とか、今日は夕飯作って!など、余裕のある方がやるという感覚です。

・50代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫3・妻7
仕事は自分の方が帰りが遅いので、平日はゴミ出しや帰りが早い時は子供の面倒や勉強を教えています。休日は子供の面倒や雑用などは自分、食事・洗濯は妻、掃除は共同で行っています。

・30代女性、フリーランス、家事負担比率⇒夫1・妻9
夫は早朝から深夜まで仕事なので、家にいるときにできることをしてもらっています。ゴミ出しだけは夫がしてくれることが多いです。

・30代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫3・妻7
成り行きで。頼まれたことは基本的に断らずにやっています。週末はすべての家事をすることもあります。

・40代男性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫6・妻4
基本的に気づいた方がやるタイプです。
最低限の分担は決めてありますが、それは料理ぐらいですね。
妻の方が平日の帰宅時間は早いので、平日は妻に料理を任せる。
土・日や私の方が帰りの早い日だと、料理は私といった感じで。
他は気づいたものがするという風になってます。

・20代女性、パート・アルバイト、家事負担比率⇒夫3・妻7
帰宅するのは私(妻)の方が早いので夕食は作っています
そのあとお弁当と洗い物、洗濯
どちらかが選択方式で担当する方を選んでいます。
掃除などは気になった方が行います。

・20代女性、育児休業中、家事負担比率⇒夫1・妻9
基本私が家にいるので、家事は私がしています。
ただあれをやってほしいというとやってくれるので、して欲しいことはその都度頼みます。

・40代女性、フルタイム会社員、家事負担比率⇒夫0・妻10
妻の私がすべておこなってます。子供がいないのでそれほど苦でもないです。

・30代男性、自営業・経営者、家事負担比率⇒夫3・妻7
恥ずかしながら、互いに働いていることもあり、常にやるべき家事が溜まっている状態です。それぞれが空いた時間に、できる限りの家事を行うことが多いです。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?それぞれのご家庭で、最初から家事を分担する、しないにかかわらず、それぞれのご家庭ごとに心地よい方法があることがおわかりいただけたのではないかと思います。
これを機に、我が家の家事分担、家事シェアについて考えたり、夫婦や家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?

【関連記事】共働きなら必読!家事をうまく回していくコツ