「家事をどうするか」、多忙な共働き家庭にとっては大きな課題です。

家事分担制、親世代に頼る、ということだけでは解決できない場合も多いです。そこで、ぜひとも利用を検討したいのが、今話題の家事代行サービスです。

この記事では、家事代行の初歩から解説いたします。

1.家事代行サービスとは

お掃除をする女性

家事代行とは、その名の通り、我が家の家事を代わりにやってくれるサービスのことです。

代わりに家事をやってもらうということは、そのために払うお金、どこまでやってもらうか、など考えなければならないことは多いです。

よく聞く家政婦(夫)や、ハウスクリーニングとの違いはあるのでしょうか?一つひとつ解説していきます。

1-1.家政婦との違いはあるの?

お金を出して家事を代わりにやってくれる人、というと、まず思い浮かぶのが家政婦さんですよね。

家政婦紹介所から派遣されて、家まで来てくれてこちらの望む家事をなんでもこなしてくれる、お金持ちは住み込みで家政婦を雇うこともある、概ねそんなイメージのとおりです。

それに対して、家事代行サービスは、利用者との間に企業が入っていて、企業から派遣されたスタッフが家事を代わりにしてくれます。

家事代行サービスの中にも「家政婦」という言葉を使っている会社もあり、明確な違いがない場合もあります。それを踏まえながら、契約内容や料金体系、サービス内容の一般的な違いを参考にしてください。

家政婦 家事代行サービス
契約形態 利用者との直接契約 企業との法人契約
料金体系 日給計算、月給計算 時給計算
サービス内容 利用者の要望に応じて、料理、掃除、洗濯、介護などさまざまな家事を依頼できる あらかじめ決めた契約サービスの範囲内で対応する

いろいろな家事を依頼できる家政婦は、実働時間も長く、その家庭に合わせて柔軟に対応してもらえるのがメリットです。ただ、トラブルや物損事故などが起きた場合は、家政婦の責任になり、利用者との直接の交渉が必要になってきます。

それに対して、家事代行サービスは、契約内容が細かく指定してあり、契約の範囲で派遣されたスタッフが対応してくれるので、比較的トラブルが少ないといえるでしょう。スタッフを変えてもらうのも比較的容易ですし、それによりトラブルが解決する場合も多いです。

1-2.ハウスクリーニングとの違いは?

エアコンのクリーニング

家事代行というと、ハウスクリーニングをイメージされる方もいるのではないでしょうか。ハウスクリーニングは掃除に特化したサービスです。換気扇やエアコン、水回り、浴室、レンジフードなど、普段の掃除では行き届かない難しい箇所を掃除のプロが徹底的に綺麗にしてくれます。

家政婦の場合と同じように、一般的なケースの契約内容、料金体系、サービス内容から比較してみましょう。

ハウスクリーニング 家事代行サービス
契約形態 企業との法人契約 企業との法人契約
料金体系 作業内容に応じて料金体系が決められており、依頼した箇所がきっちりクリーニングされることで料金が支払われる出来高制 時給計算
サービス内容 掃除に特化したサービス。
道具はプロ仕様のものを持参して使用するため利用者が用意する必要はない。
依頼した箇所を徹底的に掃除してくれる。
掃除以外にも料理、整理整頓など多岐にわたるサービスに対応している。
掃除を依頼する場合は、自宅にある道具を使う。あくまで日常の家事の範囲での掃除をしてくれる。

家事代行サービスは、あくまで日常の家事の範囲で行うため、専門的な掃除を望むなら専門の業者に頼むように、と言われるケースもあるようです。

2.家事代行の会社はどれぐらいある?

家事代行は、共働き世帯だけではなく、高齢者や単身世帯での利用者も増え、会社は急増しています。

主婦層やシニア層、外国人の労働力の受け皿にもなって市場は競争が激化しています。家事代行の会社は現在、なんと600社以上あるといわれています。

3.どんな人が働いているの?

家事代行の会社の求人市場は、会社の急増に伴って売り手市場。求人広告が多数、掲載されています。

家事代行サービス比較サイトのカジフルによると、スタッフの大半は30代以降の主婦の女性。年齢は40代後半~50代後半の主婦が最多だそうです。

なかには男性もいますが、まだまだ女性がほとんどの現場です。

2015年より東京、神奈川、大阪の首都圏では外国人の家事代行サービスのスタッフも採用できるようになりました。

これからますます拡大する家事代行サービスの市場。日給制で拘束時間が長く依頼内容も多岐にわたる家政婦よりも、企業のスタッフとして時間給で契約内容だけに絞った家事代行サービスのスタッフの方が増加する傾向です。

4.家事代行のサービス内容

平成28年より、JAS(日本規格協会)が審査し、基準を満たした家事代行事業者を認証する制度が始まりました。

家事代行サービス認証を得た企業から3社を選んでサービス内容を表にしてみました。

掃除 洗濯 料理 買い物 ペット ベビー ゴミ その他サービス
A社 × 男手(マッスル)
B社 × × ホームセクレタリー
B社 × × × おかたづけサービス

ネットでは、たくさんの家事代行サービス会社のサイトがあり、いろいろなサービスを比較することができます。

できるだけ多くの人に家事代行サービスを利用してもらいたい、ということもあって、サービスの内容はどんどん多様化、細分化してきています。

ペットの世話やベビーシッターなどの資格が必要なサービスはスタッフの多い老舗や大手の会社、細かいサービスや一つのサービスに特化しているのは新参の会社、というように、会社の傾向からサービス内容も少しずつ違うようです。

5.家事代行のプランと料金

料金 

家事代行サービスは、大きく分けて定期とスポットに分かれています。定期は、月1回、週1回など定期的に家事代行をしてもらうプランです。

それに対してスポットは1度の利用のみになります。
定期のメリットは、1回あたりの単価はスポットよりも安めに設定されていること。また、カギを預けることができたり、毎回同じスタッフに来てもらえる安心感もあります。

料金は、交通費の設定からサービスまで各社によって様々です。定期コースもレベルに応じて価格を変えている会社もあります。また、初回お試しプランを設定しているところもあります。だいたい1時間あたり3,000円~5,000円が一般的な相場と考えていいでしょう。

①さきほどの表のA社の場合

  • 初回お試しプラン(3時間パック)10,620円(税込み)
  • 定期コース(週1回2時間コース)月額40,093円(税込み)
  • スポットサービス(3時間)13,860円(税込み)

②B社の場合

  • お試しサービス(毎月先着10名様限定)3時間16,000円(税、交通費込み)
  • スタンダードコース(週1回2時間コース)28,400円(税別)+交通費

6.まとめ

家族写真

家事代行は、共働き家庭だけではなく、単身者、シニア層、出産後の女性など、いろいろなニーズに対応できるようなサービスを提供してくれています。

野村総合研究所が経済産業省に委託されて行った、2014年のアンケート調査(25~44歳の女性対象)の結果によれば、家事代行サービスを今までに利用したことがある人は、約3%。

非常に少ないですが、利用した人の90%がほぼ満足していて、「継続して利用したい」という人は約93%、という高い数字になっています。

今、仕事と育児、家事との両立に悩んでいる方は、選択肢の一つとして、利用を検討してみてはいかがでしょうか?