はじめまして。働くママライター、えりっちです。
この春、子どもが小学校に入学したママの視点で、「小1の壁」について考えてみました。実際に経験してみてわかったことは、「小1の壁、思ったより高くなかった」「準備や工夫で低くできることもある」ということです。
夏休みの今は「保育園ほど至れり尽くせりではないけれど、小学校や学童保育も慣れればなんとかなる」(笑)
同じ小1のママ、そして来年小学校に入学するお子さんがいる方に、少しでもヒントがあればいいなと思い、小学校や学童保育と保育園の違いも交えながら、お伝えしていきます。

そもそも「小1の壁」とは?

ランドセル

子どもが小学生になると、生活環境が変化します。小学校は登下校の時間が決まっているため、保護者が働いている子どもは、放課後を学童保育(アフタースクールなど)で過ごします。働く時間に合わせて送迎時間を決めることができた保育園と違い、親の都合だけでは決められないことが出てきます。そんな変化への対応を小1の壁と言います。

小1の壁、具体的にはどういうこと?

小学生になることで起きる変化を、ご紹介します。

1. 宿題や、指定の持ち物など、毎日準備するものが変わる
2. 保育園とは違い親が先生と毎日会わなくなるため、コミュニケーションが減る
3. 小学校が終わると、学童や習い事へ行き、行動範囲が広がる
4. 保護者とのお付き合いが心配
5. 登校時間が8時前後のため、早く預けることができなくなる
6. 行事やPTA活動で、平日に学校に行く回数が増える
7. 学童の預かり時間が保育園よりも短いため、残業ができなくなる
8. 夏休みなどの長期休みにはお弁当が必要

また、下のお子さんがいる場合は、お迎えが2ヶ所になって負担が増えたり、ひとりっ子の場合には、未就学児がいなくなることで会社の時短勤務制度の対象外になったりということもあります。「小1の壁」には、会社の制度も影響するのです。

大変なのは共働きの家庭だけ?

先ほどご紹介した1〜4を見てみると、これらは共働き家庭かどうかに関わらず、子どもが小学校に上がる全ての家庭に起きる変化です。親と先生との個別のコミュニケーションは減りますが、学校からのお便りが増えるので、連絡帳・お便り・宿題のチェックさえしていれば困りません。
また心配していた保護者同士のお付き合いも、学童のお迎えや保護者会で会う方と少しお話をする程度。
学校や家の近くであれば、遊びや習い事に子どもだけで行けるようにもなるので、送迎の負担が減る場合もあります。
そう考えると、悪いことばかりではないですね。

小1の壁を低くする工夫

小学校 給食

次に、共働きの家庭だけに影響する5〜8についてみていきましょう。最初に小学校と保育園の違いを整理し、学童選びや、家族の協力でその壁を低くする方法を考えてみました。

小学校と保育園の違いを知る

大きな違いは、小学校は教育の場で、保育園は保育の場であるという点です。保育園は終日過ごすことができますが、小学校は授業が終わったら帰らなければなりません。
そこで、保護者が働いている子どもの多くは、学童に移動して過ごします。つまり、日中の子どもを見てくれるのは、「学校の先生」と「学童の職員」になります。そのため、子どもの体調など気になることは、それぞれに伝える必要がありますし、行事や保護者会、役員活動もそれぞれあったりします。そうなると、どの小学校に行くのかだけでなく、学童選びも重要になってくるのです。

チェックするポイントを押さえて学童を選ぶ

一般的に公立の学童は、保育園と同じように自治体に希望を出し、審査を経て決まります。共働きの家庭も増えて、定員がいっぱいのところが多いため、一度決定すると簡単には変更できません。秋から冬にかけて、説明会や見学の機会があるので、子どもや家庭に合った学童を選ぶようにしましょう。

最近では、勉強や習い事のメニューが充実していたり、外国人スタッフが英語で対応してくれたりする民間の学童も人気です。それなりに費用はかかりますが、放課後の長い時間を有効に使えるという考え方もできます。気になる方は調べてみてください。

それでは、学童を比較するポイントをご紹介します。

チェック項目 ポイント
小学校からの移動距離 小学校1年生の場合、校内や学校から徒歩数分ほどの近くにある学童を選ぶ傾向にあります。民間の場合は、離れていることも多いため、最初のうちは祖父母などに送迎を頼む方もいます。
預かり時間 21時まで預かり、夕食が出るところも。
習い事の対応 習い事に行っても戻れる学童と、戻れない学童があります。また、学童の中で習い事ができる場合もあります。
長期休みの昼食 給食がないため、お弁当を持参しますが、業者へのお弁当注文を導入しているところもあります。
設備 学校に併設されている場合、校庭や体育館で遊べます。
児童の構成 低学年が多い、中学年が多いという現状を聞いてみましょう。保育園と違って毎年審査があるため、あくまでも参考です。
費用(月額) 自治体にもよりますが、育成料とおやつ代で、5〜8千円程度のところが多いようです。民間の学童の場合は、5万円程度のほか、入会金が必要となります。

生活パターンを朝型に

朝食シーン

我が家の場合、保育園時代は、7時に起きて9時ごろ私と登園していましたが、今は6時半に起きて、学校の準備をして8時にパパと登校しています。
実は、入学したての頃、帰宅直後に疲れた子どもが眠ってしまうということが何度かありました。重いランドセルや、慣れない環境に加え、保育園ではあったお昼寝もしていないので、無理もありません。そして20時ごろに「お腹空いたー」と起きてきて、夕食やお風呂、学校の準備を済ませると、あっという間に21時を過ぎてしまいます。寝るのが遅くなると、翌朝なかなか起きられないという嫌なループに。

そこで、親もバタバタする夜は早めに寝かせ、早起きしてゆとりのある朝に準備をすることにしました。早く寝かせるためには、夕食の支度を急がなければならないのですが、眠そうなときには作り置きしたものや、買ってきたもので済ませることもあります。最近では、おかずをまとめて作ってくれる家事代行サービスもあるので、週末に利用してみてもよいかもしれません。
生活パターンを作るときは、ママだけで頑張ろうとしないで、パパにも協力してもらうといいですよ。

パパの関わりは?

ここで、パパの関わりについても触れておきましょう。我が家では、朝起こして宿題をみるのと、小学校の時間割チェックがパパの担当です。会社はフレックスタイムで10時までに行けばよいので、授業参観は8時30分に始まる1時間目に行くなど、少しずつでも関われるよう工夫しています。
保護者会にも、少数ですがパパ達も来ています。保護者会の内容は、配布資料に書かれていることがほとんどのため、両親ともに都合がつかないときは無理せず欠席することも考えてみてはいかがでしょうか。

協力してくれる人を増やす

近隣に祖父母などが住んでいれば心強いですが、そうではない方も多いでしょう。その場合は、自治体のファミリーサポーターや近隣のお友達など、子どもを安心して任せられる協力者を増やしておきましょう。
例えば、同じマンションに同級生がいたりする場合もあります。家が近いお友達や、同じ保育園の子と普段から仲良くしておけば、早く出勤しなければならないときなど、少しだけ預かってくれることもあるでしょう。
また、仕事の都合で学校行事に参加できないときも、どんな様子だったか聞くことができるので、数人だけでも連絡先がわかる人を作っておくのも大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。こうしてみてみると、急激な変化に最初は戸惑ったとしても、工夫することで、「小1の壁」もなんとかなるような気持ちになりませんか。
小学校の先生や学童の職員とのコミュニケーションも、連絡帳やお便りに慣れてくれば、さほど気になりません。子どもが1人で登校し、学校から学童、学童から習い事に移動するのは心配ではありますが、安全な道と何かあったときの対処について、普段から話し合っておけば大丈夫。

ママだけで頑張らず、お子さんを信頼し、成長を見守りながら、小学校生活を楽しみましょう!