家事代行会社は共働き家庭の強い味方。仕事や育児で忙しく、家事にまで手が回らない時は上手に活用したいものです。ただ、家事代行が一般的になるにつれ会社もどんどん増え、逆に選びにくくなっている面も。失敗なく選ぶにはどうすればいいのでしょうか。本記事では、自分にぴったりの家事代行を選ぶ方法を具体的な手順に沿ってご紹介します。
目次
1.まずは対応エリアを確認
いくらサービス内容が気に入っても、その家事代行会社が自分の居住エリアに対応していなかったら利用できません。実は、全国対応の家事代行会社はまだまだ少ないのが現状です。全国的に対応している会社としては、ミニメイド・サービス、ダスキン メリーメイドサービス、ニチイライフなど大手に限られます。気になる家事代行会社があったら、まずは対応エリアをチェックし、利用可能かどうか確認しましょう。
家事代行会社を1から探す際には、「家事代行 東京」など自分の居住地域をいれて検索すれば、その地域に対応している会社が見つかるはずです。
2.マッチング型か、雇用派遣型か
対応エリアを確認したら、マッチング型か雇用派遣型か、どちらのタイプの家事代行にするか決めましょう。マッチング型は、サービスを受けたい人と提供したい人(スタッフ)をオンライン上で結びつけるものです。一方、雇用派遣型は、家事代行会社が雇用したスタッフを、サービスを受けたい家庭に派遣するものです。
マッチング型がよいか雇用派遣型がよいかは、家事代行に何を求めるのか、どのように利用したいかによって決まってきます。どちらが自分に合っているかわからない場合は、以下のチェックリストを参考にしてみてください。
- 毎回同じ人に来てほしい(A)
- まずはお試しをしてから依頼したい(A)
- 万一トラブルが起こったら、運営会社に対応してもらいたい(A)
- 利用したいとき、そのつど申し込むのは面倒(A)
- 気が向いた時だけ依頼したい(B)
- 料金はできるだけ安いほうがいい(B)
- 作業内容などは柔軟に対応してほしい(B)
- 毎回違うスタッフでも問題ない(B)
Aが多い人は雇用派遣型が向いており、Bが多い人はマッチング型が向いていると言えます。雇用派遣型にするかマッチング型にするかが決まったら、2~3社ほどに候補を絞りましょう。
3.ホームページでチェックするポイント
候補が決まったら、さっそくそれぞれのホームページをチェックしてみてください。サービス内容等を細かく調べ、最終決定しましょう。家事代行会社のホームページで必ず見ておくべきポイントをご紹介します。
3-1.サービス内容
家事代行を利用するにあたって、まず家事のどの部分を手伝ってもらうか決めましょう。掃除なのか、料理の作り置きなのか。掃除であれば、家全体の掃除機がけなのか、お風呂場などなかなか手の回らないところの掃除なのか。手が回っていない部分、苦手な部分をリストアップしておくことで、効率的に家事代行を利用できるようになります。
どんな家事を手伝ってもらうかを決めたら、その会社が自分の受けたいサービスに対応しているかを確認しておく必要があります。マッチング型は個人間の取引なので、お互いに合意できればサービス内容には柔軟に対応してもらえることがほとんどです。
一方、雇用派遣型の場合は、どの顧客にも均一なサービスを提供する必要があるため、イレギュラーな頼みに対応してもらうのは難しい場合があります。特に雇用派遣型を利用する際は、自分が受けたいサービスは対応可能か、必ず事前に確認しておきましょう。
また、どの会社でも家事代行サービスのメインは料理と掃除、洗濯です。会社によってはベビーシッティングなどのオプションサービスを設けているところもあるので、こちらも併せてチェックしてください。
高所での作業など危険を伴う仕事や車の運転、介護など専門的な仕事は、家事代行会社には頼めない点に注意しましょう。
3-2.価格
家事代行の価格の相場は、1時間あたりおよそ2000~3000円程度です。この価格帯から大きく外れていないかチェックしてください。また、1回あたりの最低利用時間が2時間~と設定されていることもあります。予算内に収まるか、あらかじめ確認しておきましょう。
3-3.不在時に対応してくれるか
特に共働き家庭では、不在時に家事を済ませておいてもらえればとても助かりますね。家事代行を頼むなら、鍵を預かって不在時対応してくれるところがおすすめです。鍵の預かりについては、無料で預かってくれるところもあれば、月額数百円~千円程度の預かり料が発生するところもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
家事代行を今まで利用したことがない場合、自宅の鍵を預けるのに少し不安があるという方も多いでしょう。心配なときは、預けた鍵の扱い方や管理方法、紛失してしまった際の補償も確かめておけば安心です。
また、不在時にインターホンが鳴っても一切対応しないという規則になっている会社もあります。不在時の宅配便の受け取りなどを頼みたい場合は、対応可能か確かめておくことをおすすめします。
3-4.お客様の声
家事代行会社のホームページには、「お客様の声」が記載されていることがあります。実際に利用した人の感想はやはり参考になるもの。できるだけ目を通しておいてくださいね。
自分と家族構成や条件が同じ人が多く利用している家事代行会社なら、ニーズに合致したサービスが受けられるはず。「お客様の声」をチェックする際は、共働きor一人暮らしなど、利用者の属性もチェックするとよいでしょう。
3-5.無料相談を行っているか
家事代行を正式に利用する前に、気になる点や不安なことを会社側と話し合っておけば安心してサービスを受けられます。特に初めて家事代行を利用するという方は、無料相談を受けることをおすすめします。家事代行会社を選ぶ際には、サービス開始前の相談を無料で行っているかを必ず確認してください。
雇用派遣型ではほとんどの会社が無料相談のサービスを設けています。しかしマッチング型の場合は、個人間の取引となるため無料相談のステップはありません。レビューやプロフィールを手がかりに自分でスタッフを選び、要望や注意事項なども自分で交渉しなければならないので注意してください。
4.第三者の口コミサイトをチェック
どの家事代行会社にするか候補を何社かに絞ったら、家事代行に関する口コミサイトをチェックしてみましょう。家事代行会社のホームページにも「お客様の声」として利用者の感想が記載されていることがありますが、利用者の投稿がダイレクトに反映されているわけではなく、肯定的な意見のみがピックアップされている場合がほとんどです。第三者の立場からの客観的かつ率直な口コミを見ておけば、その会社の良いところ・足りないところを具体的に把握できます。
たとえば「みん評~みんなの評判ランキング」の「家事代行サービスの口コミ・評判ランキング」は満足度順に家事代行サービスがランキングされ、それぞれの口コミを見ることができます。
https://minhyo.jp/kajidaikou-service
同じ会社でも利用者によって評価が大きく分かれる場合もありますが、複数の人が同じ問題点を指摘しているのであれば、運営やシステムに何らかの不備があるとみなしてよいでしょう。
まとめ
家事代行が一般に広まるにつれ、サービスを提供する会社も増えてきました。家事代行会社はそれぞれ、「料金が安い」「スタッフ教育がしっかりしている」などセールスポイントを持っています。家事代行会社を上手に利用して快適な毎日を過ごすには、会社ごとの特性をきちんと押さえ、自分のニーズに合った会社を選ぶことが大切です。
家事代行を利用するにあたって自分がいちばん重視するのはどんなところか、考えてみてくださいね。