家事代行サービスには「雇用派遣型」と「マッチング型」の2種類があります。「雇用派遣型」と「マッチング型」では、サービスのシステムや運営会社の関わり方などに大きな違いがあります。本記事では、家事代行サービスの雇用派遣型とマッチング型それぞれの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

1．家事代行サービスの2つのタイプ

家事代行サービスには、雇用型とマッチング型の2つのタイプがあります。雇用派遣型は、家事代行会社が雇用したスタッフを依頼主のお宅へ派遣します。マッチング型は、家事代行サービスを提供したい人と受けたい人をオンライン上のシステムで結びつけます。まずはそれぞれの仕組みを見ていきましょう。

1-1．雇用派遣型の家事代行サービス

雇用型の家事代行会社では「ベアーズ」などが代表的です。雇用型では、家事代行会社が求人サイトなどでスタッフを広く募り、面談やスキルチェックなどを行った上で直接雇用します。雇用形態は会社によって異なり、パート・アルバイト、契約社員、正社員などがあります。
雇用されたスタッフは業務を開始する前に、マナーや業務上必要な知識などについての教育を受けます。スタッフはあらかじめ派遣エリアや対応可能な仕事内容、業務時間などの希望を出しておき、合致する依頼があった際に会社から紹介を受け、お仕事スタートとなります。
サービスプランには、担当スタッフを決めて同じ曜日・時間に来てもらう「定期」と、1回限りの「スポット」があります。

1-1-1. 雇用派遣型の例

・ベアーズ
・カジタク
・ニチイライフ
・メリーメイド
・クラシニティ
・アールメイド
・家事代行専門シンプルデザイン

1-2．マッチング型の家事代行サービス

マッチング型のシステムは業者によって多少違いがあります。ここでは代表的なマッチング型サービス「タスカジ」を例に、マッチング型の仕組みを見ていきましょう。
マッチング型の家事代行サービスでは、家事のスキルを活かしたい主婦や空いた時間を活用したい人、料理や掃除、整理収納などの専門的なスキルがある人などがスタッフとして活動しています。家事代行サービスを提供したい人はまずスタッフ登録し、プロフィール等を作成します。サービスを受けたい人は依頼主として登録し、仕事を頼みたい日程や作業内容などから条件に合うスタッフを探します。スタッフの個人ページには依頼主からのレビュー（評価）も記載されており、これがスキルや対応の良し悪しをはかる基準になります。マッチング型では、打ち合わせなどはアプリを通して依頼主とスタッフが直接やりとりします。
マッチング型も雇用型と同じく、「定期」と「スポット」のどちらも利用できます。

マッチング型の例

・タスカジ
・Casy
・ANYTIMES

1-3．雇用派遣型サービスの特徴とメリット・デメリット

雇用型の場合、契約は家事代行会社と依頼主の間で交わされることになります。
スタッフたちは所定の研修を受けてから現場へ派遣されるため、家事代行スタッフとしての役割をきちんと理解しており、スキルも一定のレベルに達していると考えられます。会社側はサービスの提供に責任を負っているので、スタッフと相性が合わないから別の人に替えてほしい等の要望やスタッフへのクレームにも対応します。スタッフには直接言いにくいことでも会社を通して改善を申し入れられることは、実際に家事代行サービスを受ける上では大きなメリットです。
スタッフは直接雇用されているため、また同じ人に頼みたいという場合も、安定してサービスを受けやすいのもメリットの一つです。急病などでいつものスタッフが来られなくなってしまったときも、代わりの人を手配してもらえます。

また、家事代行の際には、スタッフが誤って食器を割ったり家具を傷つけてしまったりなどのトラブルが起こる可能性はゼロではありません。雇用型の場合、スタッフによる物の破損などサービス中に起きた事故の責任は会社側が負います。信頼のおける家事代行会社は損害保険に加入しているため、不測の事態が起こった際も補償を受けることができます。雇用型サービスの最大のメリットは、安心して一定レベルのサービスを受けられることといえるでしょう。

一方、雇用型の場合は、スタッフと依頼主の間に会社が入る形になるため、料金は比較的高額になるのがデメリットです。

2．マッチング型サービスの特徴とメリット・デメリット

雇用型が家事代行会社と依頼主の間の契約となるのに対し、マッチング型ではサービスを受けたい人と提供したい人の個人間の契約となります。マッチングを行うプラットフォームの運営会社はあくまでマッチングの場を提供するだけという立場であり、個人同士のやり取りには基本的に介入しないことに注意が必要です。

マッチング型の最大のメリットは、間に家事代行会社を挟まない分、雇用型より安い費用で利用できることです。また、柔軟性が高いこともメリットです。雇用型では作業内容などについてマニュアルが設定されていることがあり、マニュアルから外れたサービスを受けるのは難しいこともあります。マッチング型は個人間の交渉次第という性格が強く、ある程度柔軟に対応してもらうことも可能です。必要なときに、受けたいサービスを気軽に頼めるのがマッチング型のメリットといえます。

デメリットとしては、スタッフのスキルや質に個人差が大きいことが挙げられます。マッチング型の場合は基本的にお試し利用などはできないので、レビューやプロフィールから依頼主自身がスタッフの力量や人柄を見極めなければなりません。頼んでみたスタッフが「当たり」だった場合は安価に良質なサービスを受けることができますが、「ハズレ」だった場合は不満の残る結果となるでしょう。
また、スタッフに注意してほしい点や改善してほしい点がある場合、運営会社は基本的に仲介してくれないので、自分で直接伝える必要があります。

マッチング型の場合、個々のスタッフは個人事業主のようなものです。スキルや人柄に優れ人気の高いスタッフは当然ながら引っ張りだこになります。なかなか予約をとれず、頼みたいときに頼めない場合もあることは頭に入れておいたほうがよいでしょう。予約しておいたスタッフが急病や何らかのアクシデントにより来られなくなってしまった場合も、替えの人はいません。家事代行の日程を変更せざるを得ないこともあります。

また、物の破損などサービス中に事故が起きた場合の対応にも注意が必要です。マッチング型の家事代行会社の中には、損害保険に加入しておらずスタッフ個人に責任を負わせるところもあります。大きなトラブルに発展する恐れがあるので、マッチング型を利用する際は運営会社が保険に加入しているかどうかを必ず事前に確認しておきましょう。

3．自分に合ったサービスを選ぶには？チェックリストで判定

雇用型とマッチング型にはそれぞれメリット・デメリットがあります。満足のいくサービスを受けるには、自分が家事代行に何を求めるのか、どんなことを重視するのかを把握した上で、雇用型にするかマッチング型にするかを判断する必要があります。
自分にはどちらのサービスが合っているのか、チェックリストから判定してみましょう。
以下のリストの中で、当てはまるものにチェックをいれてみてください。

  • 毎回同じ人に来てほしい（A）
  • まずはお試しをしてから依頼したい（A)
  • トラブルがあったときは、運営会社に対応してもらいたい（A)
  • その都度申し込むのは面倒（A)
  • 気が向いたときにだけ依頼したい（B）
  • 料金はできるだけ安いほうがいい（B)
  • 作業内容などは柔軟に対応してほしい（B)
  • 毎回違うスタッフでも問題ない（B）

Aが多い人は雇用型が向いており、Bが多い人はマッチング型が向いているといえます。家事代行会社を選ぶ際に、参考にしてみてくださいね。

4．まとめ～自分に合ったタイプを見極めて家事代行を使いこなそう

あなたは雇用型とマッチング型のどちらが合っていましたか？　自分に合ったタイプを選ばないと、せっかくお金を払ったのに満足のいくサービスを受けられなかったということになりかねません。雇用型とマッチング型の特徴とそれぞれのメリット・デメリットをじっくり検討した上で、どの家事
代行会社を使うか決めてくださいね。

家事代行専門シンプルデザインは、雇用型の家事代行サービスです。
スタッフにはマンツーマンできめ細かい研修をしております。また必ずお客様ごとに担当コンシェルジュがついており、お客様やスタッフの状況を把握しております。定期的に事例の共有なども行い、常に品質とサービスの向上に努めております。
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