きれいな部屋が嫌いという人はまずいないはず。
その一方で、部屋をきれいに保つための掃除は、多くの人にとってあまり楽しいものではない上に急を要さないタスクであるため、どうしても後回しになってしまいがちです。
だからこそ、忙しい毎日を送る中でぜひ取り入れたいのが効率的な時短掃除。
本記事ではその秘訣や、時短掃除をサポートしてくれるグッズをご紹介します。
目次
1.時短掃除の秘訣
手早く掃除するための工夫はいろいろありますが、時短掃除に欠かせないのは何よりその基本的な考え方です。
1-1.【秘訣1 】「汚れる前に」が時短の近道
時間が経つほどに頑固になっていくのは衣類のシミだけではありません。
家の掃除も、汚れ切ってしまえば大仕事、スルッと簡単に落とせるうちなら小仕事で済みます。
1-1-2.お風呂で
お風呂の悩みはなんといってもカビ。
カビを生えさせないための日頃のひと手間が、お風呂掃除のハードルをグッと下げてくれます。
カビ対策としては、水気をしっかりと拭き取ることができれば理想的ですが、それが無理な場合におすすめなのが最後に水シャワーを浴室全体にかけるという方法です。
カビが発生するのは「水分があって暖かい場所」いわゆる湿気が多いところなどですので、水分があっても冷たければカビの発生を抑えることができるかもしれません。
また、水シャワーをかけるだけなら家族の協力も得やすいのではないでしょうか。
1-1-3.洗面所・トイレで
毎日頻繁に使う洗面所やトイレは、こまめな掃除なしに清潔を保つことはできません。
言い換えれば、その都度行なう「ついで掃除」が功を奏する場所であるともいえます。
洗面所の鏡に飛んだ歯磨き粉や蛇口まわりにかかった水(による水垢)も、固着する前ならほとんど手間はかかりません。
毎回するのが難しければタオルを交換するタイミングにだけでも、洗濯かごに放り込む前のタオルで鏡と蛇口まわりとをサッと拭きましょう。
トイレも、小さなお子さんのいるご家庭では特に、飛び散りなどですぐに汚れます。
使った後に便座や床を軽く拭き、汚れを蓄積させないようにしましょう。
専用のスプレー式洗剤などを置いておけば、トイレットペーパーにスプレーしたものをお掃除シートのように使って最後はトイレに流せますので、特別な道具も要りません。
1-1-4.キッチンで
しつこい油汚れも固まる前なら比較的簡単に取れますし、水滴をできるだけ残さないようにすれば水垢は概ね防げます。
炒め物や揚げ物をした後は、まだコンロまわりが温かいうちに手早く拭きましょう。
ただ水拭きするだけでもよいですが、油汚れに高い効果を発揮するセスキ炭酸ソーダや重曹を溶かした水をスプレーすればよりすっきりと拭き上げることができます。
思いのほかに汚れてしまう電子レンジの庫内も、使用後の湯気で湿っているときが掃除のチャンス!
キッチンペーパーなどで庫内をグルっと拭いて、蒸気で緩んだ油汚れを取り去りましょう。
シンクまわりも気がついたときに軽く拭いておくことで水垢を防止できます。
こまめに拭くのが無理そうなら、1日1回だけ。
毎晩キッチンを使い終わった後にシンクを拭き上げるようにすると、乾いた状態を翌朝までの長時間キープできるため、水垢の目立ちやステンレスのくすみが大幅に軽減されます。
1-2.【秘訣2】 床やテーブルに置かれたモノは障害物
床置きされたモノやテーブルの上に置かれたモノは、掃除の障害物です。
モノをどけたり片付けたりしなければ掃除できないという状況では、すき間時間での小掃除は不可能、気軽に掃除をしようという気持ちにもなりませんよね。
モノがなく、何も考えずにザーッと拭けばよいだけという環境に近づけましょう。
また、モノが少なければホコリが溜まりにくいというメリットもあります。
1-3.【秘訣3】 小掃除道具は「その場」にスタンバイ
ついでに掃除しておこうと思っても、必要な道具を離れた場所にまで取りに行かなくてはいけないとしたら、それはもうついででも何でもありません。
気がついたときにササっと掃除できるよう、リビングにハンディモップを、カーペットのある各部屋にコロコロクリーナーを、学習机に消しゴムかす用の卓上クリーナーやミニほうきをスタンバイしておきましょう。
その場に必要な道具があれば、家族全員に小掃除に参加してもらうことにもつながります。
1-4.【秘訣4】 「きれい」ではなく「こぎれい」を目指す
たっぷり時間をかけてピカピカに磨き上げるのが理想なのは言うまでもありませんが、時間も気力・体力も限られています。
完璧にきれいな状態ではなく、そこそこきれいな「こぎれい」を保つことを目標にしましょう。
忙しい平日にちょこちょこ行なう小掃除の目的は、きれいにするというよりはひどく汚れるのを食い止めることですから、目立つ汚れさえなければ合格。
溜まった汚れがこびりついていなければ、時間のできた週末にでも少し手をかければすぐにピカピカになるでしょう。
2.時短掃除のおたすけグッズ
溜まった汚れを落とすために水や洗剤を大量に使うことになるくらいなら、使い捨てのアイテムや便利グッズを上手に使うほうが結局はエコ。おおいに活用しましょう!
2-1.メラミンスポンジ
水で濡らすだけで掃除できるメラミンスポンジは、洗面ボウルや蛇口の水垢掃除、ティーカップの茶渋取り、浴室の鏡磨きにと大活躍!
各所に用意しておきましょう。
使い古したら捨てて新しいものに取り替えればよいだけですので、手軽です。
また、洗剤を使わないということはすすぎの手間もかからないということですので、その点でも時短掃除の力強い味方といえます。
2-2.コロコロクリーナー
たとえコードレスであっても決して軽くはない掃除機を取り出して使うのが億劫なときでも、小さくて軽いコロコロクリーナーなら手に取る気になれそうですよね。
細かなゴミも逃さないコロコロクリーナーは、カーペットのような毛足のあるものや布地製のものの掃除に向くと考えられていますが、掃除機をかけても静電気で貼りついてしまう髪の毛などがなかなか取れないクッションマットにも向いています。子どもにお手伝いしてもらいやすいというメリットも。
2-3.フローリング用ドライシート
サッとなでるだけでホコリや髪の毛を絡めとってくれるドライシートは、モップに取り付けて使うだけでなく雑巾のように手で持って使うことももちろん可能。
表面が大きく起毛したタイプならそうした用途で一層使いやすいでしょう。
テレビの枠の部分、空気清浄機の上部、電話機、窓枠など、ホコリが積もる場所はあちこちにあります。
細かな凹凸にまで繊維が入り込んでホコリをキャッチする能力はハンディモップに多少劣りますが、ややかさばるハンディモップを置きたくない場合の代用品として十分な実力です。
2-4.アルコール除菌スプレー
家中のさまざまな場所に使えるアルコール除菌スプレーも、時短掃除にぜひ活用したいアイテムです。
除菌効果があるということは、カビ予防にも効果的ということ。
シューズクローゼット、エアコンの吹き出し口などにも効果的ですが、意外な使い道が便器内の水溜まり部分の黒ずみ予防です。
水面の周囲にできる黒ずみの原因はカビや雑菌。
アルコール除菌スプレーを吹き付けておくことで菌が繁殖するのを抑え、黒ずみを予防することができるのです。
3.まとめ
日中はお仕事、帰宅後は夕食の支度や子どものお世話とフル稼働のママが、掃除にまでなかなか手が回らないのは当たり前のこと。
「時短掃除グッズ」と「何かのついでのちょこちょこ小掃除」の組み合わせで「いつでもまあまあきれい」を維持するシステムを確立しましょう。
システムですから、軌道にのせられればあとは自動運転のようなもの。
そして、ママに限らず家族みんなが実行できるということもシステム化の嬉しいメリットですね。